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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻7号

2022年06月発行

文献概要

特集 抗菌薬の使い方—敵はコロナだけにあらず! 今こそ基本に立ち返る 抗菌薬を処方する前に知るべきこと

抗菌薬のスペクトラムを俯瞰する

著者: 羽田野義郎1

所属機関: 1島根大学医学部附属病院感染制御部

ページ範囲:P.999 - P.1002

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Point
◎抗菌薬スペクトラムを考えるうえで大きくグラム陽性球菌,グラム陰性桿菌,横隔膜下の嫌気性菌(Bacteroides属),その他,というように考えると便宜上理解しやすい.
◎グラム陽性球菌は,レンサ球菌・肺炎球菌,腸球菌,ブドウ球菌のカバーの違いを意識する.グラム陰性桿菌は,腸内細菌目細菌(PEKとnon-PEK),ブドウ糖非発酵菌の違いを意識する.
◎嫌気性菌については横隔膜上・下の微生物を意識する.その他の代表的な微生物は,細胞内寄生菌,スピロヘータ,リケッチアなどである.
◎メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA),基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生菌など臨床で問題となる耐性菌は別個に考える.

参考文献

1)大野博司:感染症入門レクチャーノーツ,医学書院,2006
2)日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医認定制度審議委員会(編):抗菌薬適正使用生涯教育テキスト 第3版,pp 96-182,日本化学療法学会,2020
3)青木 眞:レジデントのための感染症診療マニュアル 第4版,医学書院,2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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