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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻7号

2022年06月発行

文献概要

特集 抗菌薬の使い方—敵はコロナだけにあらず! 今こそ基本に立ち返る 感染症サイドから考える抗菌薬の使い方—症例をもとに

腎・泌尿生殖器感染症

著者: 宮﨑泰斗1

所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院総合診療・急病センター

ページ範囲:P.1120 - P.1124

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Point
◎腎・泌尿生殖器感染症は特異的な症状を欠く場合など,診断が難しいことがある.
◎大腸菌を代表とする腸内細菌目細菌において,ESBL産生菌やキノロン耐性菌が増加している.
◎ESBL産生菌による敗血症ではカルバペネム系やセフトロザン/タゾバクタムの投与が推奨される.
◎淋菌性腹膜炎は症状が強いものの培養が難しく診断に苦慮することがあるが,核酸増幅法による遺伝子検出検査が有用である.
◎薬剤耐性淋菌が世界的に増加しており,セフトリアキソン耐性株も報告されている.

参考文献

1)厚生労働省健康局結核感染症課:抗微生物薬適正使用の手引き 第二版,2019
2)厚生労働省健康局結核感染症課:薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2020,2020
3)Kobayashi K:The third national Japanese antimicrobial susceptibility pattern surveillance program;Bacterial isolates from complicated urinary tract infection patients. J Infect Chemother 26:418-428, 2020
4)日本性感染症学会(編):性感染症診断・治療ガイドライン2020,pp 53-59, 2020
5)大西 真:薬剤耐性淋菌(総説).日臨微生物会誌31:154-160, 2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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