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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻1号

1969年01月発行

文献概要

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略語の解説 13

著者: 阿部正和1

所属機関: 1慈恵医大・内科

ページ範囲:P.13 - P.13

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GH growth hormone:成長ホルモン 下垂体前葉から分泌されるホルモンの1つ.下垂体前葉ホルモンのほとんどが上位ホルモンとして他の内分泌腺の働きを刺激するものであるのに,成長ホルモンだけは,特定の標的器官がなく,全身的に作用する.この点がきわめて特異的である.
GOT glutamic oxaloacetic transaminase:グルタミン酸オキザル酢酸トランスアミナーゼ アミノ酸の一種であるグルタミン酸からアミノ基をとってオキザロ酢酸に渡す働き,すなわちアミノ基転移を触媒する酵素である.この反応に関与する物質の頭文字をとってGOTと名づけられたものである.同様にGPTはグルタミン酸とピルビン酸(焦性ブドウ酸)との間のアミノ基転移をつかさどる酵素である.GOTは肝細胞および心筋細胞に多く,GPTは肝細胞に圧倒的に多く含まれている.したがって,急性の肝障害,心筋硬塞の発作時には,これらの酵素が血清中に増加してくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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