icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina6巻1号

1969年01月発行

文献概要

治療のポイント

乳児の感冒性消化不良症—診療のコツ

著者: 中村兼次1

所属機関: 1関東逓信病院小児科

ページ範囲:P.54 - P.55

文献購入ページに移動
感冒性消化不良症とは
 乳児の急性消化不良症(下痢症)は,栄養の過誤,暑熱,感染,体質,アレルギーなど各種の原因で起こるとされる.しかし,何といっても日常最も多いのは感染によるものであろう.感染性の下痢には病原大腸菌,サルモネラ菌,赤痢菌などで起こるものもあるが,感冒性消化不良症とは,感冒と同時あるいは回復期に下痢症を起こす場合をいう.かつては乳児の下痢は梅雨期から初夏にかけて多くみられ,死亡率も高位にあったが,近年では,生活レベルの向上の故か,夏の下痢症は激減し,代わりに冬の感冒性下痢症が圧倒的に多くなってきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?