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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻1号

1969年01月発行

文献概要

治療のポイント

甲状腺機能低下症

著者: 橘敏也1

所属機関: 1聖路加国際病院内科

ページ範囲:P.58 - P.60

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甲状腺機能低下症の症状と評価
 甲状腺機能低下症が進行すると,粘液水腫myxedemaの症状をきたす.すなわち,浮腫,易疲性,全身倦怠,ねむ気,心身にわたる活動性の低下,皮膚・頭髪の荒れ,嗄声,難聴,便秘,膝腱射の減退,筋肉のひきつりなど多彩な症状を呈する.
 しかしこれらの症状は非特異的である上に,粘液水腫の患者は,心身の活動性が低下しているために,訴え,表情に乏しいために見のがされやすい.時にはしかしかえって多愁訴性,異常な精神症状のために神経症あるいは精神病と誤られることすらある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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