文献詳細
文献概要
今月の表紙
高血圧症の眼底(螢光造影)
著者: 清水弘一1
所属機関: 1東大眼科
ページ範囲:P.1088 - P.1088
文献購入ページに移動 高血圧症眼底の螢光造影所見である.図の右下隅に乳頭の一部がみえ,そこから左上方に太い静脈枝と,その下に並んで走る動脈枝とがみえている.乳頭のすぐ近くで静脈枝が動脈枝をのりこえているが,その際に,静脈枝はくびれをみせ,さらに走向が弓状に屈曲している(humping現象).
画面の中央を横走する動脈枝は,迂曲化と径の変動がいちじるしい,segmentary narrowingとよばれている所見である.この動脈枝と交叉している細い静脈枝は,いずれも交叉部で「く」の字に曲がり,同時に内径の狭窄をも伴っている,この動脈枝が,高血圧症のために軸方向に伸展し,そのために屈曲したと考えてよい所見である.
画面の中央を横走する動脈枝は,迂曲化と径の変動がいちじるしい,segmentary narrowingとよばれている所見である.この動脈枝と交叉している細い静脈枝は,いずれも交叉部で「く」の字に曲がり,同時に内径の狭窄をも伴っている,この動脈枝が,高血圧症のために軸方向に伸展し,そのために屈曲したと考えてよい所見である.
掲載誌情報