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話題
眼底の血管造影データの集積を再検討—第1回国際螢光眼底シンポジウムから(6月9-14日,Albi,フランス)
著者: 清水弘一1
所属機関: 1東大眼科
ページ範囲:P.1121 - P.1121
文献概要
6日間続いたシンポジウムでは,毎日,午前・午後と,それぞれ違った中心テーマについての発表・議論がなされた.眼底疾患は,なにかの意味で血管病変と関係があるので,眼底診断学に関する事柄は当然であるが,血液のrheology(「流れ学」)の問題視神経を扱った神経眼科の問題なども当然対象となり,また,糖尿病性網膜症についても1日が割当てられ,検討された,国際会議というものは,一般には,参加者が未発表のまったくの新知見を持ってきて発表することはほとんどなく,すでにどこかでpaperになっている業績の焼きなおしのようなものを出すお祭り的な色彩が強いものであるが,まだ開発の途上にある分野だけに,このシンポジウムは,目新しい内容が多く,議論も活発に行なわれた.
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