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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻11号

1969年11月発行

文献概要

診断のポイント

自己免疫性肝疾患

著者: 荒木嘉隆1

所属機関: 1東大第1内科

ページ範囲:P.1235 - P.1238

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自己免疫性肝疾患の概念
 自己抗体あるいは自己免疫現象はいろいろな疾患にみられているが,それが病気の原因かあるいは単なる結果にすぎないかは,すべての個々の疾患でそれ程はっきりしているわけではない.このことは肝疾患の場合にもあてはまるのである.
 それは,肝障害の結果,単にそれに付随して自己免疫現象がおこっているのではなくて,それによって確実に肝疾患がおこされうるという立証が現在なお不十分なためである.このことは,自己免疫性肝疾患という概念を考えてみたり,またその言葉を使う場合に,一応心にとめておく必要がある.しかし,"自己免疫性プロセスが,肝障害を進展させる原因になっていることを強く疑わせる1群の肝疾患"があることも確かである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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