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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻11号

1969年11月発行

文献概要

阪大・第1内科 研修医のためのWard Conference・11

総胆管結石症—その成因と診断を中心に

著者: 阿部裕1 小林正1 鎌田武信1 中村允人1 横井浩2

所属機関: 1阪大第1内科 2日生病院外科

ページ範囲:P.1282 - P.1288

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多くなりつつあるコレステロール系結石
 阿部 胆石症は外来受診患者の約4.5%くらいをしめており,また剖検では8%前後に発見され頻度の高い疾患である.また従来わが国ではビリルビン系石が多いとされていたが,1965年の亀田の統計によると,コレステロール系石46.6%,ビリルビン系石41.5%とコレステロール系石が多くなりつつある傾向が認められる.ことに都市にその傾向が強く,これは食生活の変化によるものと考えられる.胆石症をめぐる問題点としては臨床的にはこのほか,胆石の成因,胆石と胆嚢癌との関連,膵炎や冠動脈疾患との関係,silent stoneの問題,手術適応の問題など数多くの事項があげられるが,きょうは胆石症の患者をめぐってその成因と診断上の問題をとりあげて最近の考え方,あるいは見解を整理してみよう.まず主治医の小林君より症例を呈示してもらおう.
小林 症例は表1のとおりです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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