icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina6巻12号

1969年12月発行

今月の表紙

Pulmonary hyperostosis

著者: 御巫清允1

所属機関: 1虎の門病院整形外科

ページ範囲:P.1324 - P.1324

文献概要

 Sehinzの教科書にはOsteopathia hypertrophicanstoxicaとしてあげている.あまり使われないがBamberger-Marie病といわれることもある.胸郭内慢性炎症,胸郭内腿瘍,縦隔腫瘍,心突患(慢性うっ血)などのある場合にみられる長・短警状骨の左右対称性骨幹部肥厚をいう.肥厚は骨幹の中央近くが最も著明で,骨端にゆくにしたがって薄くなり,骨端部にみられることはない.おかされるのは前腕,下腿,大腿,上腕中手,中足,基部指骨,中部指骨などの順にみられ,畜末節,腸骨,肋骨,鎖骨などにはほとんどみられない.
 臨床的には症状のまったくないことが多く、中手,中足,指趾骨などでは関節の動きが制限されたり,腫脹が外からみられたり,時として自発痛があったりして気づかれることが多いため,実地上は指趾,中手足骨に発見することが最も多い.組織学的には骨膜の肥厚とそのリンパ球浸潤および骨膜に垂直に生じた櫛の歯状の小骨梁形成が特徴的である.その病因についてはほとんど知られていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら