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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻12号

1969年12月発行

文献概要

グラフ

機械による心筋硬塞の治療—基礎研究と臨床用装置について

著者: 三浦勇1 丁栄市1

所属機関: 1東女医大心臓血圧研究所

ページ範囲:P.1329 - P.1334

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 ここに紹介するのは,心筋硬塞の治療に機械を応用せんとする一連の研究と,臨床用装置の概要である.Coronary Care Unit(CCU)開設以来,急性心筋硬塞症における不整脈死はいちじるしく滅少したが,反面,循環不全による死亡は相対的に増加し,結果として全体の死亡率はいぜんとして高い数字を示している(図1参照).
 心筋硬塞に続発する循環不全は,心筋壊死が原因である以上,本質的には治癒させることができる性質のものであるが,傷害心筋に治癒の傾向が出現するまでに数日を要するため,疲弊した心筋はその間,循環を支えることができず,同時に冠血流量の減少によって心筋自体の傷害も拡大し,悪循環を形成して患者の多数は死にいたるのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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