icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina6巻12号

1969年12月発行

文献概要

EDITORIAL

Functioning Tumor

著者: 石川七郎1

所属機関: 1国立がんセンター病院

ページ範囲:P.1335 - P.1335

文献購入ページに移動
 日本語で"活動性腫瘍"といえばよいのにfunctioning tumorとよぶのは,この範囲の知識が少ないので,まとまりのつかないまま外国語を使っているのだと思う.こういうことは,過去にも,他の事例でたくさんあったし,今の状況では私もfunctioning tumorとよぶほうがピッリすると感じる.
 "活動性腫瘍"ということばは,古くから内分泌臓器腫瘍のあるものに使われてきた.すなわち,元来の内分泌腺腫瘍は機能的には2型あって,腫瘍性増殖だけの場合と,それに固有の内分泌機能亢進を伴うものとがある.代表的なものは甲状腺腺腫,膵ラ島腫瘍,副腎皮質腺腫などであろう.それらのあるものに,ホルモン活性値の上昇と本質的な症状とを伴えば,これを"活動性"といい,病理組織学的の裏づけも得られる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?