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治療のポイント
文献概要
カネンドマイシンとは
カネンドマイシン Kanendomycin(以下KDM)は,放線菌Streptomyces Kanamyceticusの変異株が産生する新しい抗生物質である,このStreptomyces Kanamyceticusというのは,カナマイシン(KM)を作る放線菌であるから,当然KDMとKMはきわめて近い関係にあることが想像されるが,事実KDMの化学構造は,2'-amino-2'-deoxy-Kanamycinと決定されている.
現在広く臨床に用いられているKMのほか,いくつかのKM群に属する抗生物質が,すでに報告されており,このうちKM-BとこのKDMの異同が種々論議されている.KM-Bはその毒性のために,臨床応用がちゅうちょされたものであるが,現在までのKDM投与例にはそれほど強い副作用が認められていないので,相違があるもののように思われる.しかし,これが物質そのものの差か,純度の問題か,私ども臨床家には明らかにしえない.とにかく,KDMはKM群に属する新しい抗生物質として登場したわけである.
カネンドマイシン Kanendomycin(以下KDM)は,放線菌Streptomyces Kanamyceticusの変異株が産生する新しい抗生物質である,このStreptomyces Kanamyceticusというのは,カナマイシン(KM)を作る放線菌であるから,当然KDMとKMはきわめて近い関係にあることが想像されるが,事実KDMの化学構造は,2'-amino-2'-deoxy-Kanamycinと決定されている.
現在広く臨床に用いられているKMのほか,いくつかのKM群に属する抗生物質が,すでに報告されており,このうちKM-BとこのKDMの異同が種々論議されている.KM-Bはその毒性のために,臨床応用がちゅうちょされたものであるが,現在までのKDM投与例にはそれほど強い副作用が認められていないので,相違があるもののように思われる.しかし,これが物質そのものの差か,純度の問題か,私ども臨床家には明らかにしえない.とにかく,KDMはKM群に属する新しい抗生物質として登場したわけである.
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