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EDITORIAL
糖尿病に対する考え方
著者: 葛谷信貞1
所属機関: 1朝日生命成人病研究所
ページ範囲:P.145 - P.145
文献購入ページに移動 糖尿病とは何か,糖尿病のあらわす内容は時代によって,またそれを考える人の立場によって異なっている。
糖尿病はdiabetes mellitusの訳であるが,このdiabetes mellitusという名称は18世紀以後の名称である。現在の糖尿病に相当すると思われる病気の記載はEbers Papyrus(紀元前1500年ごろの書物)の中にみられるとされ,紀元2世紀ごろのAretaeusやGallenの著書中にはdiabetesという名称で記載されている。慢性の経過をとり,急に増悪して,不思議な症状(煩渇,多尿)を示して死亡する病気とされ,病因の考察も行なわれている。
糖尿病はdiabetes mellitusの訳であるが,このdiabetes mellitusという名称は18世紀以後の名称である。現在の糖尿病に相当すると思われる病気の記載はEbers Papyrus(紀元前1500年ごろの書物)の中にみられるとされ,紀元2世紀ごろのAretaeusやGallenの著書中にはdiabetesという名称で記載されている。慢性の経過をとり,急に増悪して,不思議な症状(煩渇,多尿)を示して死亡する病気とされ,病因の考察も行なわれている。
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