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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻2号

1969年02月発行

文献概要

臨床メモ

イルガピリン使用の際に気をつけること

著者: 日向野晃一

所属機関:

ページ範囲:P.175 - P.175

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 一般診療所では,筋肉や神経・関節などの痛みを訴えて受診する患者はほぼ1割内外であろう.さて,その痛みの病態生理のすべてが,解明できるわけではないが,安静と適当な鎮痛剤の投与などで経過を観察しているうちに,自然に治癒していくものが大部分である.
 私は最近,イルガピリンの注射と1日3錠の内服を併用しているうちに,貧血に由来する心悸亢進を患者が訴えるまで,胃潰瘍の下血に気づかなかった坐骨神経痛の症例を経験し肌の粟だつ思いがした.ローレンスの臨床薬理学によると,ブタゾリジンは経口的に1日400mg以上の使用は望ましくなく,1600mgの投与では800mgの投与時と血中濃度は同様であるが,中毒効果はずっと増大するということである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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