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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻2号

1969年02月発行

文献概要

治療のポイント

エタンブトールの使い方

著者: 内藤益一1

所属機関: 1京大結核胸部疾患研究所

ページ範囲:P.180 - P.181

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エタンブトールの利点
 エタンブトール(Ethumbutol,D-2,2'-(ethylene diimino)-di-1-butanol di-hydrochloride)は1961年アメリカのWilkinsonらによって合成され,Thomasらによってその抗結核作用を発見された物質である.その後アメリカで臨床試験の域まで研究が進んだのであるが,視力障害の起こりうることが判明して研究が中絶していた.一方わが国ではこの化合物の研究が各方面で推進され,ついに臨床的使用が一般に可能となるに及び,アメリカを初め諸外国でもこれに追従するに至っている.
 基礎的研究の成績は紙数の関係で省くが,結論だけを述べると,その抗結核作用はINHには及ぼないけれども,かなりすぐれたものであり,他の抗結核薬と交差耐性をもたない点を利点とする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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