文献詳細
文献概要
脳波のよみ方・2
てんかん
著者: 本田正節12
所属機関: 1国立東京第二病院臨床生理科 2慶大内科
ページ範囲:P.211 - P.215
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脳波がBergerにより発見され,これをAdrianが確認して以来,脳波検査の対象となったまず最初の疾患はてんかんであった.なぜかというと,この疾患の発作にさいしてまことに派手な所見がでるからである.1934年,ドイツでKornmüllerらが,またアメリカではDavis,Gibbs,LennoxらのHarvard系の学派が,Boston市立病院の神経科で,てんかんの発作時,特に小発作のそれの場合に3c/sのspike and dome律動が現われることを知った.かれらは驚喜して脳波装置を自動車に積み,てんかん患者の収容所を訪れてその所見を確認し,またデータの集計をはかったのである.
このような歴史的事実からてんかんに関する知見はもっとも早く,しかもいちばん精細に臨床医学に提供されるようになった.
脳波がBergerにより発見され,これをAdrianが確認して以来,脳波検査の対象となったまず最初の疾患はてんかんであった.なぜかというと,この疾患の発作にさいしてまことに派手な所見がでるからである.1934年,ドイツでKornmüllerらが,またアメリカではDavis,Gibbs,LennoxらのHarvard系の学派が,Boston市立病院の神経科で,てんかんの発作時,特に小発作のそれの場合に3c/sのspike and dome律動が現われることを知った.かれらは驚喜して脳波装置を自動車に積み,てんかん患者の収容所を訪れてその所見を確認し,またデータの集計をはかったのである.
このような歴史的事実からてんかんに関する知見はもっとも早く,しかもいちばん精細に臨床医学に提供されるようになった.
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