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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻2号

1969年02月発行

文献概要

脳波のよみ方・2

てんかん

著者: 本田正節12

所属機関: 1国立東京第二病院臨床生理科 2慶大内科

ページ範囲:P.211 - P.215

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発作性調律異常
 脳波がBergerにより発見され,これをAdrianが確認して以来,脳波検査の対象となったまず最初の疾患はてんかんであった.なぜかというと,この疾患の発作にさいしてまことに派手な所見がでるからである.1934年,ドイツでKornmüllerらが,またアメリカではDavis,Gibbs,LennoxらのHarvard系の学派が,Boston市立病院の神経科で,てんかんの発作時,特に小発作のそれの場合に3c/sのspike and dome律動が現われることを知った.かれらは驚喜して脳波装置を自動車に積み,てんかん患者の収容所を訪れてその所見を確認し,またデータの集計をはかったのである.
 このような歴史的事実からてんかんに関する知見はもっとも早く,しかもいちばん精細に臨床医学に提供されるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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