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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻3号

1969年03月発行

文献概要

カラーグラフ

食道鏡検査

著者: 近藤台五郎1 遠藤光夫2

所属機関: 1東京女子医大消化器病センター内科 2東京女子医大消化器病センター外科

ページ範囲:P.256 - P.257

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 従来,治療面を中心に発達してきた食道鏡検査は,食道ファイバースコープの出現で,診断的な面で,一般内科・外科医の間に広く普及してきている.食道はX線検査上,圧迫のきかない臓器であり,どうしても浅い陥凹性小病変に対しては盲点が多くなり,食道鏡検査の意義は大きいと思う.
 現在の国産の食道ファイバースコープは,撮影写真では,レンズ系でのものに比べやや劣るが,その柔軟性のほかに,先端の屈曲効果があるので1)視野の盲点がほとんどない,2)接眼部で像を拡大視できるので常に微細診断ができる,3)照明は鏡外光源よりライトガイドファイバーを用い導けるので安全である.4)同時に撮影・生検・細胞診などを併用できる,などの長所をもっている.検査の禁忌については,硬性食道鏡に比べ,はるかに少なくなっているが,胸部大動脈瘤.重症心疾患,急性腐蝕性食道炎には,十分注意しなければならない.以下,症例を供覧するが,これは硬性撮影用食道鏡によるフィルムである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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