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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻4号

1969年04月発行

文献概要

負荷試験=方法と評価

腎クリアランス

著者: 大野丞二1

所属機関: 1順大内科

ページ範囲:P.362 - P.364

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腎クリアランスとは
 単位時間に腎から排泄された物質が,その時の血漿の何ml中に含まれていたか,いいかえれば,単位時間にその時の血漿中濃度で何mlに相当する血漿が清浄化されたかを示す数値をクリアランス(C)といい,(P:血漿中該物質濃度,U:尿中該物質濃度,V:単位時間尿量)で示されるが,たまたま糸球体濾過のみをうけ,尿細管からは全く排泄・再吸収のないと考えられる物質を用いてこれを行なうと糸球体濾過値(GFR)が得られ,また1回の腎循環で糸球体で濾過された残りは完全に尿細管から排泄されるごとき物質を用うると腎血漿流量(RPF)が得られる.この両者は腎の機能を表現する基礎的数値であって,通常腎クリアランスと称せられる.
 GFR 図1に示したごとく,GFR物質は尿細管からの出入りは全くないので,尿中排泄量はそのまま糸球体濾過量である.そして糸球体濾液中の該物質濃度は血漿中濃度に等しいから,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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