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EDITORIAL
肺気腫
著者: 村尾誠1
所属機関: 1北大第1内科
ページ範囲:P.385 - P.385
文献購入ページに移動肺気腫・気管支喘息・慢性気管支炎は,典型的な病像を示す場合には,臨床診断も容易である.しかし,British bronchitisとAmerican emphysemaの比較研究も行なわれているように,また老人性喘息・四日市喘息などの言葉もあるように,これらの慢性閉塞性気管支肺疾患の鑑別は必ずしも簡単ではない.胸部レ線像からの判断も,正面写真一枚のみでは不確実で,側面写真と深吸気・深呼気時の動的観察も必要である.また肺胞微細構造まで判断するためには,点焦点による拡大レ線像とくに気管支・肺胞造影法の応用が望ましい.肺機能検査も,1秒率の低下のみによる判定でなく,肺気量・換気力学的諸値(気道抵抗,コンプライアンス)・肺内換気不均等性などの傍証があることが望ましい.
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