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検査とその安全性
著者: 榊原仟12
所属機関: 1東京女子医大外科 2東京女子医大心研
ページ範囲:P.422 - P.424
文献購入ページに移動必要な検査と不必要な検査
近代医学の進歩は諸検査法の発達に基づくといっても過言ではない.検査なくしては治療は行なってならないと言いうるほどである.しかし諸々の検査の中には,糞尿の検査のごとく患者にとって絶対に安全なものもあるが,内視鏡,生検,カテーテル法のごとく,必ずしも絶対に安全だとは言い切れないものもある.また概して検査は患者に何らかの苦痛を与えるもので,採血のごとき簡単なものでも,恐怖と苦痛とを伴うことは医師自ら経験しているところであろう.ここに問題がある.
いうまでもなく,患者の治療に必要な検査は絶対に行なわねばならぬ.しかし不必要な検査は行なってはならぬ.また同じ判断資料を提供するものなら,危険が少なく患者に与える苦痛の少ないものを選ぶべきだろう.
近代医学の進歩は諸検査法の発達に基づくといっても過言ではない.検査なくしては治療は行なってならないと言いうるほどである.しかし諸々の検査の中には,糞尿の検査のごとく患者にとって絶対に安全なものもあるが,内視鏡,生検,カテーテル法のごとく,必ずしも絶対に安全だとは言い切れないものもある.また概して検査は患者に何らかの苦痛を与えるもので,採血のごとき簡単なものでも,恐怖と苦痛とを伴うことは医師自ら経験しているところであろう.ここに問題がある.
いうまでもなく,患者の治療に必要な検査は絶対に行なわねばならぬ.しかし不必要な検査は行なってはならぬ.また同じ判断資料を提供するものなら,危険が少なく患者に与える苦痛の少ないものを選ぶべきだろう.
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