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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻4号

1969年04月発行

文献概要

グラフ

直接胆嚢胆管造影法

著者: 古田精市1

所属機関: 1信大小田内科

ページ範囲:P.437 - P.440

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 従来より行なわれている経口ないし経静脈性胆嚢造影法は,肝・胆管系疾患時に造影陰性のことがしばしばある.このような場合にその病変をさらに検索する有力な方法として直接胆嚢胆管造影法が行なわれ,これには経皮経肝胆道造影法と,腹腔鏡下直接胆嚢胆管造影法がある.ここでは著者らの行なっている後者について述べる.
 方法:腹腔鏡下に肝・胆嚢をよく観察し,図1に示したごとき胆嚢穿刺器を用いて胆嚢を穿刺,胆汁を排除後に,同量一数倍の造影剤(30%ビリグラフィンまたはアンギオコンレイ)を注入する.レ線撮影後は造影剤を排除し,抗生剤の注入とともに胆嚢が適度にふくらむよう空気を注入する.穿刺針を抜去後,べつのビニール管より組織接着剤(Alon-α)を1-2滴孔上に滴下して孔を被覆し,本法のもっとも危険な合併症である胆汁の漏出を防止する.術後にふたたびレ線撮影を行なうと充満像で得られなかった微細な所見の得られることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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