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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻4号

1969年04月発行

文献概要

チュレーン大学の内科専門医のためのオリエンテーション・ブックレット・4

オン・コール・システムと病棟

著者: 高階経和12

所属機関: 1淀川キリスト教病院循環器科 2神大内科 3チュレーン大学内科学教室

ページ範囲:P.441 - P.443

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オン・コール・システム(待機システム)
 1.月に3回ないし4回,入院外来勤務のない場合,病棟に対してオン・コール(on call)のシステムをとる(諸君の1月の夜間勤務が15回を越えないこと).週日の夜,諸君の義務は約午後4時から始まり,週末の場合には,その翌日の1日の勤務,朝7時から始めて日直を行ない,そしてその晩と,翌朝7時までが24時間の勤務となる.諸君はすべての内科の患者に対する責任をもつことになる.大小の臨床的な問題に対して適切な処置を講じなければならない.諸君は,自分自身でそれぞれのケースを処置できるか,あるいはオン・コールにあるレジデントに相談をするかを決めなければならない.オン・コールにあるレジデントやフェローは,これらの問題を諸君とディスカッションし,最終的に諸君の要望に応じて患者を診るために援助することはまちがいない.もし諸君が,オン・コールのシステムで患者の数が多過ぎた場合などは,レジデントやフェローが諸君を助けるだろう.
 一般的にいって,病棟の勤務の補助は,内科にいるフェローで,病棟などの義務のないフェローなどによってカバーすることができる.この責任は必要な際に緊急患者や,理由のわからない合併症をもっている場合,あるいは大小の不可避の諸問題についての医学的な処置をとれるようにされたものである.オン・コールにある人は,レジデントあるいはインターンにかぎられ,昼間の時間においてなされるべきであった患者の一般的な処置などを行なう必要はない.もしもこういった昼間において不必要なオン・コールの方法がとられたとすれば,チーふ・レジデントに報告すべきでる.諸君がオン・コーールの時間中は,電話の交換手は,たえずどこにいようが諸君の名前を呼び続けるだろう.入院の夜間勤務のないフェローやレジデントに対するオン・コール・システムはつぎのとおりである.2人のドクターが,緊急のコンサルテーションをお互いにカバーしてとることができるが,白人の一般内科病棟のW507,W511,W513,W806,W808,W810の,白人の結核患者病棟および小児麻痺および伝染病棟のすべてを意味する.もう1人のドクターは黒人の病棟をカバーする.C5o6,C510,C806,C808,C810であり,関節炎や代謝性疾患病棟および小児麻痺病棟の6階と黒人の結核病棟である.もし諸君が,インターンとオン・コールにある場合は,諸君の仕事が,やや楽になる・もし,インターンがオン・コールでない場合,諸君はそれぞれの病棟に起こったすべての問題を責任をもってみなければならない.このオンコールに2人のドクターを待機させる理由は,あらゆる条件においていつでもすべての問題を解決するために人的協力を得るためのものである.諸君がオン・コールにある場合に緊急患者で呼ばれる以外は,いかなる時間でも病院内にいなければならず,またハッチンソン・ビルディングあるいはLSU***の図書館などのただちに連絡のつく場所にいることを必要とされるし,オン・コールの期間を通じて責任をはたすことはもちろんである.つぎの一般的な指示が作られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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