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阪大・阿部内科 研修医のためのWard Conference・4
末端肥大症
著者: 阿部裕1 繁田幸男1 加来弘臣1 岡田義昭1 清水靖久1 王子亘由1 隠岐和之1 小塚雄民1
所属機関: 1阪大阿部内科
ページ範囲:P.444 - P.449
文献購入ページに移動阿部 本日ここで討論する症例は末端肥大症で,その診断はその特異な顔ぼうや指趾の太さなどから比較的容易ではあるが,近時,血中GHがRadioimmunoassayによって測定できるようになってから活動期患者め確定診断が可能となった.末端肥大症はしばしば糖尿病を合併することが多く,いわゆる島外性糖尿病の代表的なものであるが,GHの分泌や生理作用に関する知識が急速に進んでいる現在,その病態についてもいろいろ興味ある問題が提起されている.さらには臨床的に治療を中心とした諸問題をも論議を進めていきたいと思う,それではまず主治医の加来君に本日の症例の概要を述べてもらおう.
加来 本例の病歴,現症,臨床検査の概要をまとめると次のようになる.
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