文献詳細
文献概要
今月の表紙
バンチ症候群の病理組織所見
著者: 福田芳郎1
所属機関: 1順大第1病理
ページ範囲:P.494 - P.494
文献購入ページに移動脾は巨脾,すなわち正常の10倍以上,1000g以上にもなりうるが,その構成全組織要素の増大により脾腫を形成するが,約80%の容積を占める赤脾髄の増大がいちじるしく,髄索からの細網組織の増加,洞様構造の新生(静脈洞増殖)ということにより大きくなるものと思われる.Bantiのあげた赤脾髄のFibroadenieはこのような変化を示しており,その他に病理組織学的にあげられている脾の特徴として動脈周囲性線維化,脾材内出血,Gamna-Gandy小結節,脾材の開疎(Aufsplitterung)などがある.
掲載誌情報