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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻5号

1969年05月発行

文献概要

診断のポイント

高ビリルビン血症

著者: 古谷健太郎1

所属機関: 1国立札幌病院内科

ページ範囲:P.543 - P.545

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黄疸とビリルビンの相関
 昔から黄疸はMeulengracht指数法で測定されてきた.しかし健康人血清の黄色調は,その75%をビリルビン(以後"ビ"と略す)に,また25%をlipochromeに負うといわれる.したがって黄疸の存在を正しく知るためには,血清"ビ"の定量をしなければならない.そして血清"ビ"濃度が1.0mg/dl以上に増加しているときは,高"ビ"血症であるし,すなわち黄疸である.黄疸をみるとき,Popperらにもとづく分類表(下記)をもとに鑑別をすすめるのも,よい方法である.
 またこの総"ビ"は間接"ビ"と直接"ビ"とからなっている.間接"ビ"は網内系で血色素からつくられ,流血中では血清Albuminと結合して存在する"ビ"であって,これが肝細胞内にとり込まれて抱合されると直接"ビ"になる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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