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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻5号

1969年05月発行

文献概要

診断のポイント

頸椎症候群(cervical syndrome)

著者: 三好邦達1

所属機関: 1慈恵医大整形外科

ページ範囲:P.546 - P.548

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多岐にわたる定義
 わが国ではこれは頸部症候群,頸椎症候群,頸腕症候群あるいは頸肩腕症候群などと呼称され,必ずしも名称が一致してはいない.
 Jacksonによればcervical syndromeという言葉は,頸部神経根が椎間孔あるいはその周辺の前枝と後枝とにわかれる前の部分で刺激されたり圧迫されたりする結果として起こる一連の症候群と臨床所見を意味するものとしており,椎間孔周辺の他の組織—反回脊髄硬膜神経,椎骨動・静脈およびその分枝も同時に侵されることがあるとしている.一般には,頸神経,腕神経叢,自律神経,血管などの刺激による頸・肩.腕の神経痛様疹痛を主体とし,手指などにしびれ感,知覚鈍麻,運動障害などの不全麻痺や自律神経障害を起こしてくる病状を総称したものと考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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