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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻7号

1969年07月発行

文献概要

今月の主題

食品添加物による食中毒

著者: 谷村顕雄1

所属機関: 1国立衛生試験所食品添加物部

ページ範囲:P.746 - P.747

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 保存料,漂白剤,酸化防止剤のような比較的毒性の強い食品添加物については使用基準が設けられており,食品に使用する際にはいかなる食品にどれだけ使ってよいという制限がある.したがってこの使用基準が忠実に守られていれば,食品添加物による中毒ということは考えられない.本文の対象になる食中毒としては,食品製造業者が故意にあるいは不注意により中毒量以上の添加物を使用した場合や,子どもなどが誤って口に入れ事故を起こした場合などが考えられる.食品添加物による発癌あるいは催奇型の問題もきわめて重大であるが,本文ではふれないことにする.
 食品添加物は昭和44年6月現在358種類もあるが,ここでは比較的われわれに身近な,また食中毒例が報告された一部のものについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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