文献詳細
文献概要
治療のポイント
減カロリー食
著者: 松木駿1
所属機関: 1慶大内科
ページ範囲:P.768 - P.769
文献購入ページに移動カロリー減の上限と下限
断食および著しい減カロリー食の実験から,肥満症に対し負の窒素出納なしに熱量を減らしうる限界は,1日およそ600Calとされており,600Cal以下では負の窒素出納をまぬがれず,減カロリー食というより断食の範疇に属するものとみなされ,肥満症の治療としては当然望ましくない.したがって減カロリー食の熱量の下限は1日600Calということになる.
減カロリー食の熱量の上限はどうかというと,消費熱量をわずかに下回る程度の熱量を与えて,長期間をかけて体重減少させてもよいわけであるが,実際にそれでは患者があきてしまって成功しにくい.患者は,いざ減カロリー食を始めるとなると,短期間に多くの体重減少を希望するものである.
断食および著しい減カロリー食の実験から,肥満症に対し負の窒素出納なしに熱量を減らしうる限界は,1日およそ600Calとされており,600Cal以下では負の窒素出納をまぬがれず,減カロリー食というより断食の範疇に属するものとみなされ,肥満症の治療としては当然望ましくない.したがって減カロリー食の熱量の下限は1日600Calということになる.
減カロリー食の熱量の上限はどうかというと,消費熱量をわずかに下回る程度の熱量を与えて,長期間をかけて体重減少させてもよいわけであるが,実際にそれでは患者があきてしまって成功しにくい.患者は,いざ減カロリー食を始めるとなると,短期間に多くの体重減少を希望するものである.
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