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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻7号

1969年07月発行

文献概要

治療のポイント

減カロリー食

著者: 松木駿1

所属機関: 1慶大内科

ページ範囲:P.768 - P.769

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カロリー減の上限と下限
 断食および著しい減カロリー食の実験から,肥満症に対し負の窒素出納なしに熱量を減らしうる限界は,1日およそ600Calとされており,600Cal以下では負の窒素出納をまぬがれず,減カロリー食というより断食の範疇に属するものとみなされ,肥満症の治療としては当然望ましくない.したがって減カロリー食の熱量の下限は1日600Calということになる.
 減カロリー食の熱量の上限はどうかというと,消費熱量をわずかに下回る程度の熱量を与えて,長期間をかけて体重減少させてもよいわけであるが,実際にそれでは患者があきてしまって成功しにくい.患者は,いざ減カロリー食を始めるとなると,短期間に多くの体重減少を希望するものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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