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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻7号

1969年07月発行

文献概要

メディチーナ・ジャーナル・厚生省

イタイイタイ病をめぐる最近の話題

著者: 長谷川豊1

所属機関: 1厚生省環境衛生局公害部公害課

ページ範囲:P.788 - P.788

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"公害病認定"の意義—学問と行政の接点
 富山県神通川流域に発生したいわゆるイタイイタイ病について,厚生省が"公害に係る疾患"であると断定してから早や1年余を経過した.これを契機として,その後続いて熊本の水俣病,新潟の阿賀野川水銀中毒についても公害認定が行なわれ,公害行政の進展に一時期を画したことはなお耳新しい.
 しかしながら公害病認定ということはこれらの疾病が医学的に完全に解明されたということとイコールではない.学問的には未解明の点がまだ残されているけれども,わからない点があるからといっていつまでも放置しておけない,学問は学問として,公害行政としては一刻も早く対策を行ない,患者を救済しなければならないという行政上の判断によるふみきりである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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