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目で見る臨床検査シリーズ カラーグラフ
血液検査法(末梢血液所見)—II.白血球形態からの診断
著者: 寺田秀夫1
所属機関: 1昭和大臨床病理
ページ範囲:P.850 - P.851
文献購入ページに移動 塗抹標本検査の主要な目的は,白血球形態の変化や出現率の変動,異常細胞の出現の有無を詳細に観察し,白血球百分率を算出することである.始め弱拡大またはno coverの対物レンズで標本中のなるべく多くの白血球を概観してから,塗抹標本の中央部から塗り,終わりの方向に標本の周辺部も含めて観察してゆく.Wright染色では,細胞質内の顆粒はよく染まるが,核の染色はやや不良で,Giemsa染色はその反対の傾向を有する.
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