icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina6巻8号

1969年08月発行

文献概要

阪大・第1内科 研修医のためのWard Conference・8

Carbohydrate-induced Hyperlipemia

著者: 阿部裕1 繁田幸男1 王子亘由1 金玟全1 小塚雄民1 泉寛治2

所属機関: 1阪大第1内科 2国立大阪病院内分泌科

ページ範囲:P.916 - P.920

文献購入ページに移動
本疾患の特徴と症例
 阿部 一般に本態性高脂血症とよばれるものは明確な原因疾患のないもので,血清コレステロールや中性脂肪が著明に増加する症例をさしている.これらはしばしば家族的に発生するので家族性高脂血症ともよばれるが,本日の症例は糖尿病を伴う血清中性脂肪の著明な上昇があり,しかも高カロリー食や高糖質食でその増加が著しくなるという特徴がある.いわゆるcarbohydrate-indu-ced hyperlipemiaとよばれるもので,病態生理上種々興味のある問題を含んでいる.ではまず主治医の小塚君に本症例の概要について述べてもらう.
 小塚 この症例の病歴・現症および主な臨床検査成績について述べると次のようになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?