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EDITORIAL
腹部症状を伴う脳脊髄炎症
著者: 高崎浩1
所属機関: 1三重大内科
ページ範囲:P.985 - P.985
文献購入ページに移動 「腹部症状を伴う脳脊髄炎症」はSMONという仮称で現今一般医家の注目をあびているが,本症は昭和30年前後に発症したわが国独特の疾患である.
筆者と山形県立中央病院の故清野博士とは,昭和34年奇しくも同時に,しかも所を異にして,筆者は「腸疾患経過中に発生した下半身まひの症例について」と題し,清野博士は「腸症状をもって初発せる散在性脳脊髄炎症」と題してわが国における最初の学会報告を行なった.翌35年には,筆者は日本内科学会誌上に,その原因と考えられるものについての考察を加えた本症に関する論文を発表したが,これがわが国における本症に対しての最初の論文となった.次いで37年には谷森博士,清野博士,前川教授,38年には日比野博士,楠井教授,伊東博士と相次いで本症を発表した.
筆者と山形県立中央病院の故清野博士とは,昭和34年奇しくも同時に,しかも所を異にして,筆者は「腸疾患経過中に発生した下半身まひの症例について」と題し,清野博士は「腸症状をもって初発せる散在性脳脊髄炎症」と題してわが国における最初の学会報告を行なった.翌35年には,筆者は日本内科学会誌上に,その原因と考えられるものについての考察を加えた本症に関する論文を発表したが,これがわが国における本症に対しての最初の論文となった.次いで37年には谷森博士,清野博士,前川教授,38年には日比野博士,楠井教授,伊東博士と相次いで本症を発表した.
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