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文献詳細

雑誌文献

medicina6巻9号

1969年09月発行

治療のポイント

気管支喘息の対症療法

著者: 荒木英斉1

所属機関: 1東大物療内科

ページ範囲:P.1012 - P.1013

文献概要

 気管支喘息は呼吸困難の発作をくり返す慢性疾患であり,その治療においては,対症療法と本体的療法(根治的療法)とを一応区別して考えたほうがよい1).もちろん両者は本来平行して行なわれるべきものであり,密接な関係を持っているし,対症療法を姑息的療法と解釈すれば,発作の誘因からの一時的な回避などは,姑息的手段ともいえるから,このような区別は,厳密には問題もあるが,一応対症療法は,個々の発作に対抗する,あるいは現に起きている発作を治める治療法であり,本態的療法は喘息発作を起こす原因や素因,体質に対抗しようとする治療法と考えるのが理解しやすい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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