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文献詳細

雑誌文献

medicina60巻1号

2023年01月発行

文献概要

特集 10年前の常識は非常識!?—イマドキ消化器診療にアップデート 症候

「お腹の調子が悪い」患者をどう診るか?

著者: 横江正道1

所属機関: 1日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院総合内科

ページ範囲:P.16 - P.21

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Point
◎患者の「お腹の調子が悪い」という漠然とした訴えをひもとくには,診断推論を効かせた症状に関する質問,病歴聴取が重要である.
◎消化器は1つの系統(システム)であり,痛みの局在をはっきりさせられないことも多い.
◎検査は,鑑別診断の裏づけとして必要なものだけを行う.その際,検査の長所・短所,感度・特異度を勘案して選択することが大切である.

参考文献

1)O'Donnell LJ, et al:Detection of pseudodiarrhoea by simple clinical assessment of intestinal transit rate. Br Med J 300:439-440, 1990
2)小俣富美雄:急性下痢「お腹が緩いです」.medicina 54:898-901, 2017
3)大久保秀則,他:腸内ガス・腹部膨満「お腹が張って苦しいです」.medicina 54:916-920, 2017
4)横江正道:なぜ吐いたんだ? 吐いたら楽になるのだろうか? medicina 56:83-87, 2019増刊号
5)野口善令:どうしてこの検査やってない症候群.medicina 48:1526-1529, 2011
6)山腰晃治,本村和久:「腹水が溜まって苦しい」medicina 56:114-118, 2019増刊号
7)上田剛士:食後に走るとなぜお腹は痛くなるの? 総合診療30:750-752, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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