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文献詳細

雑誌文献

medicina60巻11号

2023年10月発行

文献概要

増大号特集 患者さんの質問にどう答えますか?—言葉の意味を読み解きハートに響く返答集 診療編 〈診察・検査〉

Question 24 内科の先生はおなかを触って何をしているんですか?

著者: 平島修1

所属機関: 1徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター

ページ範囲:P.1828 - P.1829

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ひとまず返答
 おなかに限ったことではありませんが,患者さんに手を当てて診察をする目的は大きく2つ,病気を探すために情報を収集すること,診断後の治療の経過を追うことです.そのなかでも特におなかを触って診察すること(腹部の触診)で,痛みの範囲を特定すること,しこりを特定すること,肝臓や脾臓といった臓器の腫れがないかを確認することができます.腹部の触診によって特定の疾患を断定できるものではありませんが,腹部エコー検査やCT検査といった詳しい検査を行うべきかの参考になります.また,触診による痛みの消失は食事を再開する判断に役立ちます.

参考文献

1)フィリップ・A・タマルティ(著),日野原重明・塚本玲三(訳):よき臨床医をめざして一全人的アプローチ,医学書院,1978

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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