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文献詳細

雑誌文献

medicina60巻11号

2023年10月発行

文献概要

増大号特集 患者さんの質問にどう答えますか?—言葉の意味を読み解きハートに響く返答集 診療編 〈予防・治療〉

Question 45 妊娠しているかもしれません.薬を飲んでも大丈夫ですか?

著者: 明石芽未1 岩田智子2 鳴本敬一郎3

所属機関: 1森町家庭医療クリニック 2浜松医科大学産婦人科家庭医療学講座 3浜松医科大学地域家庭医療学講座

ページ範囲:P.1891 - P.1893

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ひとまず返答
 「妊娠しているかも」と思った理由があったのですね.仮に妊娠していた場合,妊娠週数や薬の種類によって薬による胎児へのリスクが変わります.妊娠2〜3週末までは妊娠が継続されていれば胎児に薬の影響が残らない時期,妊娠4〜12週末までは胎児の薬剤感受性が高く奇形(催奇形性)が問題になる時期,妊娠13週以降は胎児の機能的異常や発育(胎児毒性)が問題になる時期です1).これらのリスクを踏まえて妊娠中でも必要な薬を内服することは可能です.どうするか一緒に考えていきましょう.

参考文献

1)日本産婦人科学会,日本産婦人科医会(編):産婦人科診療ガイドライン産科編2020.pp 60-63,日本産科婦人科学会事務局,2020
2)水谷佳敬:妊娠・授乳中のみかた 診療と処方薬の考え方.p 2,金芳堂,2022
3)国立研究開発法人国立成育医療研究センター:妊娠と薬情報センターHP https://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html(2023年6月閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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