medicina60巻11号

2023年10月発行

連載 事例から学ぶ 糖尿病のコーチングマインド・3

伝える—患者自身の取り組みを尊重する

著者： 金子由梨¹ 佐藤文彦² 松澤陽子³ 石井均⁴

所属機関： ¹済生会西条病院内科 ²Basical Health株式会社 ³松澤内科・糖尿病クリニック ⁴奈良県立医科大学・患者関係学講座

ページ範囲：P.1971 - P.1975

症例提示
64歳男性，20年前より2型糖尿病．身長160cm，体重79kg，BMI 31
病歴：強化インスリン療法に変更し，3回の教育入院を繰り返すが，HbA1cは8〜9％であった．4回目の入院を担当したことを契機にその後の治療に関わるようになる．
糖尿病合併症：単純網膜症，腎症2期，末梢神経障害

参考文献

1）石井均：糖尿病医療学—ゆるやかな法則的認識と実践．糖尿病医療学 3：9-17，2022

2）奥田弘美，木村智子：メディカルサポートコーチング．中央法規，2012

3）鈴木義幸（監），コーチエイ（著）：コーチングの基本．日本実業出版社，2009

4）出江伸一，安藤潔，曽我香織：医療コーチングワークブック．中外医学社，2019

5）松本一成：コーチングを利用した糖尿病栄養看護外来．中山書店，2015