文献詳細
連載 ERの片隅で・7
文献概要
土曜の夕方、赤い夕日が救急車搬入口をスポットライトのように照らしている。ER内で救急搬送を告げるアナウンスが流れた。「10分後、救急車入ります。43歳男性、テニスの片付け中に回転性めまいを生じ、救急要請。麻痺や嘔吐なし。」
間もなくして、首にタオルをかけたスポーツウェアの男性が救急隊のストレッチャーで搬入された。「こんなめまいは初めてです。熱中症ですかね?」と言う男性に、担当する研修医は挨拶をして、神経診察を始めた。搬入直前に復習した眼振誘発試験でも有意な眼振はなく、MRIで中枢性めまいを精査する方針にしたようだ。
間もなくして、首にタオルをかけたスポーツウェアの男性が救急隊のストレッチャーで搬入された。「こんなめまいは初めてです。熱中症ですかね?」と言う男性に、担当する研修医は挨拶をして、神経診察を始めた。搬入直前に復習した眼振誘発試験でも有意な眼振はなく、MRIで中枢性めまいを精査する方針にしたようだ。
参考文献
Chalela JA, et al:Magnetic resonance imaging and computed tomography in emergency assessment of patients with suspected acute stroke:a prospective comparison. Lancet 369:293-298, 2007
掲載誌情報