文献詳細
文献概要
特集 内科医が遭遇する皮膚疾患フロントライン—「皮疹」は現場で起きている! 実践ケーススタディ よく遭遇する皮膚の困りゴト
水疱が出現した—手掌足底がガサガサ赤くなって膿をもってきた
著者: 古田淳一1
所属機関: 1筑波大学医学医療系医療情報マネジメント学
ページ範囲:P.2064 - P.2068
文献購入ページに移動症例情報 40代女性.30代から手が荒れやすく,かかりつけ医が手湿疹としてステロイド外用薬で治療し,軽快していた.昨年から手掌の紅斑が広範囲となって過角化と膿疱を伴い,足底にも角化性紅斑を生じるようになった(図1).いずれも痛痒さを伴い,特に膿疱のできはじめに強く感じる.また,前胸部や臀部の広い範囲に痛みがあり,身体を動かすのがつらくなってきた.
検査値 CRP:1.5mg/dL,ASO・RF・抗CCP抗体・抗核抗体:陰性
画像所見 骨シンチグラフィー:胸鎖関節,胸肋関節,仙腸関節に異常集積(図2),骨盤MRI:仙腸関節付近の仙骨に高信号域〔冠状断,short TI inversion recovery(STIR)〕(図3)
検査値 CRP:1.5mg/dL,ASO・RF・抗CCP抗体・抗核抗体:陰性
画像所見 骨シンチグラフィー:胸鎖関節,胸肋関節,仙腸関節に異常集積(図2),骨盤MRI:仙腸関節付近の仙骨に高信号域〔冠状断,short TI inversion recovery(STIR)〕(図3)
参考文献
1)日本皮膚科学会掌蹠膿疱症診療の手引き策定委員会:掌蹠膿疱症診療の手引き2022.日皮会誌132:2055-2113, 2022
掲載誌情報