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特集 内科医が遭遇する皮膚疾患フロントライン—「皮疹」は現場で起きている! 各論 内科医が診る皮膚疾患:初期対応とコンサルテーション
皮膚悪性腫瘍(基底細胞癌)—母斑や脂漏性角化症,悪性黒色腫,尋常性疣贅,壊疽性膿皮症などとの鑑別を!
著者: 石月翔一郎1
所属機関: 1筑波大学医学医療系皮膚科
ページ範囲:P.2132 - P.2135
文献購入ページに移動症例情報 85歳女性.7年前に右鼻翼に腫瘤を自覚し徐々に増大した.近医皮膚科を受診したところ,基底細胞癌が疑われ,当院皮膚科を紹介受診した.右鼻翼にドーム状に隆起した黒褐色腫瘤があり,デルマトスコープではlarge blue-gray ovoid nests(大型青灰色卵円形胞巣),multiple blue-gray globules(多発性青灰色小球),arborizing vessels(不規則に分岐する樹枝状血管)の所見を認めた(図1).
参考文献
1)皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン改訂委員会(基底細胞癌診療ガイドライングループ):皮膚悪性腫瘍ガイドライン第3版 基底細胞癌診療ガイドライン2021,日皮会誌131:1467-1496, 2021
2)大塚藤男,藤本 学(編),上野賢一(原著):皮膚科学第11版,金芳堂,2022
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