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連載 医学古書を紐解く・11【最終回】
Old-Fashioned Doctorからの助言—Fred HL. 『Looking Back(and Forth);Reflections of an Old-Fashioned Doctor』
著者: 須藤博12
所属機関: 1大船中央病院 教育研修部 2大船中央病院 感染管理室
ページ範囲:P.2176 - P.2177
文献購入ページに移動数年前のこと,現在『medicina』の巻頭で連載中の中野弘康先生から「素晴らしい本ですよ」と紹介され,彼のお勧めなら……と無条件で購入した本,それが『Looking Back(and Forth);Reflections of an Old-fashioned Doctor』1)である.著者のHerbert L. Fred先生(1929〜2018)は知る人ぞ知る,「Oslerianの正統な系譜の一人」である.本稿では本書とFred先生の言葉を紹介したい.
出版は2003年,Fred先生は当時テキサス大学医学部の内科教授であった.内容は過去40年にわたるベッドサイド教育を通じて得たこと,感じたことを綴ったエッセイ集である.各章は独立した内容で,比較的短いので読みやすい.少し辛口で,しかもウィットに富んだ語り口の文章が続く.後ろのカバーには,あのSapiraが大絶賛の推薦文を書いている.やはり“達人は達人を知る”である.
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