icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina60巻13号

2023年12月発行

文献概要

特集 一般医家のための—DOAC時代の心房細動診療 心房細動の病態と診断

治療方針の立て方

著者: 篠原徹二1

所属機関: 1大分大学医学部循環器内科・臨床検査診断学講座

ページ範囲:P.2234 - P.2237

文献購入ページに移動
Point
◎包括的な管理として,①血行動態の安定化を図り,②併存疾患および食生活習慣の改善を指導し,③脳梗塞リスクに応じた抗凝固療法を行う.そのうえで,④症状の改善を目指して,リズムコントロールもしくはレートコントロールを行う.
◎近年,リズムコントロールの有用性が見直されてきており,特に発症早期の心房細動患者に対しては,症状および予後改善のためにリズムコントロール療法を考慮すべきである.
◎治療方針は個々の患者の状態によって異なるため,患者・家族との十分な相談のうえで最適な治療方法を選択する必要がある.

参考文献

1)Wyse DG, et al:A comparison of rate control and rhythm control in patients with atrial fibrillation. N Engl J Med 347:1825-1833, 2002
2)Kirchhof P, et al:Early rhythm-control therapy in patients with atrial fibrillation. N Engl J Med 383:1305-1316, 2020
3)日本循環器学会/日本不整脈心電学会:不整脈薬物治療ガイドライン(2020年改訂版) http://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/01/JCS2020_Ono.pdf(2023年9月閲覧)
4)Wolf PA, et al:Atrial fibrillation as an independent risk factor for stroke;The Framingham study. Stroke 22:983-988, 1991
5)Marrouche NF, et al:Catheter ablation for atrial fibrillation with heart failure. N Engl J Med 378:417-427, 2018
6)Hindricks G, et al:2020 ESC guidelines for the diagnosis and management of atrial fibrillation developed in collaboration with the european association for cardio-thoracic surgery(EACTS);The task force for the diagnosis and management of atrial fibrillation of the european society of cardiology(ESC)developed with the special contribution of the european heart rhythm association(EHRA)of the ESC. Eur Heart J 42:373-498, 2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら