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文献詳細

雑誌文献

medicina60巻2号

2023年02月発行

連載 ローテクでもここまでできる! おなかのフィジカル診断塾・11

—お腹が膨満している その4—腹水のフィジカル—病歴と視診・打診から腹水貯留をみつけよう!

著者: 中野弘康1

所属機関: 1大船中央病院内科

ページ範囲:P.209 - P.212

文献概要

 腹部膨満のケースを3回続けて提示してきましたが,いかがでしたか.復習ですが,“腹部膨満”から導き出される鑑別診断は,ずばり6F+αです.すなわち,Fatty(皮下脂肪=肥満),Fetus(胎児=妊娠),Fluid(液体=腹水),Flatus(腸管ガス=腸閉塞や軸捻転),Feces(便=便秘),Fatal growth(腹腔内悪性腫瘍)+尿閉であると理解します.
 今回は,“Fluid”の貯留に伴って腹部膨満がみられたケースを提示します.

参考文献

1)Menduke H, Tanyol H:Umbillical ptosis. Am J Dig Dis 1:417-423, 1956
2)勝俣範之:原発性腹膜がん.内科131:95-98, 2023

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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