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文献詳細

雑誌文献

medicina60巻2号

2023年02月発行

文献概要

書評

—鈴木 慎吾 著—続・外来診療の型—苦手な主訴にも同じ診断アプローチ! フリーアクセス

著者: 岩田健太郎1

所属機関: 1神戸大学大学院医学研究科 感染治療学分野

ページ範囲:P.239 - P.239

 「守破離」という言葉がある.修業における成長過程を示したもので,まずは師匠や流派の方法を忠実に「守」り,この型をあえて「破」って能力を発展させ,さらに「離」れて自分のスタイルを確立させていく,というものだ. 日本の外来診療教育にはこのような「守破離」がない.というか「守」がそもそもない.米国で内科研修を受けた僕はこのことをいつも不満に思っていた.昨今は初期研修にも一般外来研修が組み込まれ,外来診療教育に力を入れている施設も増えてきたが,それでも多くの研修医たちは外来診療の「型」を教わることなく,ときに指導医の外来診療の見様見真似,ときにロールモデル「ゼロ」のままで悪戦苦闘している.したがって,その多くは「型なし」のままで我流に陥るのだ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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