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特集 慢性疾患診療のお悩みポイントまとめました—高血圧からヘルスメンテナンスまで 脂質異常症
スタチン以外の脂質異常症の薬は実際使いますか?
著者: 水谷肇1
所属機関: 1大阪医科薬科大学病院総合診療科
ページ範囲:P.271 - P.274
文献購入ページに移動◎一次予防では治療の絶対的な管理目標を定めることは困難なので,スタチンの投与を検討する患者もいるが,追加の治療は不要である.
◎80歳以下の二次予防では全例ストロングスタチン(ロスバスタチン)の内服を行うが,二次予防の追加治療に関しては,心血管イベントリスクが高いと考えられる症例についてエゼチミブ(ゼチーア®)の追加投与を検討してもよい.
◎副作用でスタチンが内服できない高リスクの患者には,エゼチミブ投与が強く推奨されている.PCSK9阻害薬を検討する場合は専門医にコンサルトする.
◎高トリグリセリド(TG)は500 mg/dLを超えない限りは原則治療しない.二次予防としてスタチンを内服したうえでTGが高い場合,イコサペント酸エチルの投与を検討してもよい.心血管イベントリスクが高いと考えられる患者の第一選択はスタチンであり,フィブラート系薬との併用は行わない.
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