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文献詳細

雑誌文献

medicina60巻2号

2023年02月発行

文献概要

特集 慢性疾患診療のお悩みポイントまとめました—高血圧からヘルスメンテナンスまで 慢性腎不全

腎性貧血はなぜ治療しないといけないんですか? 薬の使い分けはありますか?

著者: 中村仁彦1 山下駿1

所属機関: 1佐賀大学医学部附属病院総合診療部

ページ範囲:P.371 - P.375

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Point
◎腎性貧血は,慢性腎臓病(CKD)患者における重要な合併症の1つである.
◎心腎貧血症候群を防ぐために,腎性貧血を治療・管理する.
◎腎性貧血は,エリスロポエチン産生低下だけでなく鉄欠乏など複数の因子が関与する.
◎腎性貧血に対して目標Hb値を設定し,赤血球造血刺激因子製剤(ESA)の投与を開始する.
◎近年,経口薬である低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬が使用されるようになった.

参考文献

1)日本透析医学会ガイドライン作成委員会,他:2015年版 日本透析医学会 慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン.日透析医学会誌49:89-158, 2016
2)Macdougall IC:Anaemia and chronic renal failure. Medicine 43:474-477, 2015
3)Silverberg D, et al:The cardio-renal anemia syndrome;Does it exist? Nephrol Dial Transplant 18(Suppl 8):viii7-12, 2003
4)KDIGO:KDIGO clinical practice guideline for anemia in chronic kidney disease, 2012 https://kdigo.org/wp-content/uploads/2016/10/KDIGO-2012-Anemia-Guideline-English.pdf(2022年9月閲覧)
5)内田啓子,他:HIF-PH阻害薬適正使用に関するrecommendation.日腎会誌62:711-716, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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