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増刊号 探求!マイナーエマージェンシー Ⅶ.整形外科のエマージェンシー
指が引っかかって変な方向に曲がりました—IP関節の脱臼整復法を学ぼう!
著者: 田下大輔1
所属機関: 1福井大学医学部附属病院救急部
ページ範囲:P.170 - P.174
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●IP関節脱臼はその方向によって背側脱臼(dorsal dislocation),側方脱臼(lateral dislocation),掌側脱臼(volar dislocation)に分類される.
●合併する手指骨骨折の程度が大きい場合や開放性骨折を伴う場合,また腱や骨片の関節内陥入などにより整復困難である場合は速やかに整形外科へのコンサルテーションが必要となる.
●背側脱臼の整復はただ単に引っ張るのではなく,関節をわずかに伸展させたのちに元の位置まで戻す外力を加えながらゆるやかに屈曲させることがコツである.
*本論文中、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年3月31日まで公開)。
●IP関節脱臼はその方向によって背側脱臼(dorsal dislocation),側方脱臼(lateral dislocation),掌側脱臼(volar dislocation)に分類される.
●合併する手指骨骨折の程度が大きい場合や開放性骨折を伴う場合,また腱や骨片の関節内陥入などにより整復困難である場合は速やかに整形外科へのコンサルテーションが必要となる.
●背側脱臼の整復はただ単に引っ張るのではなく,関節をわずかに伸展させたのちに元の位置まで戻す外力を加えながらゆるやかに屈曲させることがコツである.
*本論文中、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年3月31日まで公開)。
参考文献
1)Saitta BH, Wolf JM:Treating proximal interphalangeal joint dislocations. Hand Clin 34:139-148, 2018
2)Ramponi D, Cerepani MJ:Finger proximal interphalangeal joint dislocation. Advanced Emergency Nursing Journal 37:252-257, 2015
3)Buttaravoli P, Leffler SM(著),大滝純司(監訳),斎藤裕之(編):マイナーエマージェンシー原著第3版,医歯薬出版,2015
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