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文献詳細

雑誌文献

medicina60巻4号

2023年04月発行

文献概要

増刊号 探求!マイナーエマージェンシー Ⅹ.神経・環境・中毒のエマージェンシー

近所の人からもらったキノコを食べたら気分が悪くなりました—採らない,食べない,配らない!

著者: 小川史朗1

所属機関: 1福井県立病院救命救急センター

ページ範囲:P.274 - P.278

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POINT
●植物による中毒の発生は秋(9〜11月)が約半数を占める.
●野生植物は種々のアルカロイドなど毒性物質を含み,微量でも多様な症状をきたす.
●植物の現物や写真,患者のトキシドロームに基づいて原因植物・毒性物質を特定する.
●中毒の成書などに加え,日本中毒情報センターなど相談先を作っておくことが重要.
●野生植物は「採らない,食べない,配らない!」患者への教育的な情報提供も忘れずに.

参考文献

1)毎日新聞:給食でニラと間違えてスイセン出す 京都の子育て支援施設で食中毒.2022年04月12日報道記事 https://mainichi.jp/articles/20220412/k00/00m/040/009000c(2022年12月閲覧)
2)厚生労働省:食中毒〜食中毒の原因と対応「植物性自然毒」〜. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html(2022年12月閲覧)
3)厚生労働省:自然毒のリスクプロファイル. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/poison/index.html(2022年12月閲覧)
4)Kretzing S. et al:Dose dependent emetic effects of the Amaryllidaceous alkaloid lycorine in beagle dogs. Toxicon 57:117-124, 2011
5)内藤裕史:中毒百科 改訂第2版,pp 535-536,南江堂,2001
6)宮城県:イヌサフランの誤食に注意してください! https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/sh-helth-k/inusahuran.html(2022年12月閲覧)
7)上條吉人(著),相馬一亥(監):臨床中毒学,p 190,医学書院,2009
8)山形県衛生研究所:見分け方のポイント(キノコ) https://www.eiken.yamagata.yamagata.jp/rikagaku/rikagaku_mushroom_miwake.html(2022年12月閲覧)
9)Diaz H:Amatoxin-containing mushroom poisonings;Species, toxidromes, treatments, and outcomes. Wilderness Environ Med 29:111-118, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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