文献詳細
増刊号 探求!マイナーエマージェンシー
Ⅺ.マイナー外傷でのエマージェンシー
文献概要
POINT
●下腿は皮膚・皮下組織が薄く,創傷治癒が遷延しやすい部位であるため,下腿裂傷の初療は慎重を要する.
●広範な組織欠損や骨折,深部組織の損傷が疑われる場合は,形成外科もしくは整形外科など専門医へのコンサルトが望ましい.
●土壌や水場での受傷は感染のリスクが高いため,丁寧に洗浄,処置を行い,抗菌薬の投与を行う.
●下腿は創傷治癒が遷延しやすい部位であるため,深くまで到達していた裂傷や,縫合後の緊張が強い場合は14日前後で抜糸を行うと安全である.
●下腿は皮膚・皮下組織が薄く,創傷治癒が遷延しやすい部位であるため,下腿裂傷の初療は慎重を要する.
●広範な組織欠損や骨折,深部組織の損傷が疑われる場合は,形成外科もしくは整形外科など専門医へのコンサルトが望ましい.
●土壌や水場での受傷は感染のリスクが高いため,丁寧に洗浄,処置を行い,抗菌薬の投与を行う.
●下腿は創傷治癒が遷延しやすい部位であるため,深くまで到達していた裂傷や,縫合後の緊張が強い場合は14日前後で抜糸を行うと安全である.
参考文献
1)安田 浩:その他の下腿創傷(潰瘍).治療91:341-345, 2009
2)島田賢一:四肢デグロービング損傷の治療.PEPARS 134:58-71, 2018
3)日本形成外科学会,他:形成外科診療ガイドライン3 2021年版.金原出版,2021
4)西 建剛,高木誠司:急性創傷 汚染創への対応.PEPARS 177:17-23, 2021
5)市岡 滋:創傷の洗浄・消毒・抗菌の概念とアップデート.PEPARS 129:23-31, 2017
掲載誌情報