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文献詳細

雑誌文献

medicina60巻4号

2023年04月発行

文献概要

増刊号 探求!マイナーエマージェンシー Ⅺ.マイナー外傷でのエマージェンシー

すねをぶつけてケガをしました—下腿裂傷の対応は慎重に

著者: 浦邊亮太朗1

所属機関: 1福井大学医学部附属病院形成外科

ページ範囲:P.286 - P.290

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POINT
●下腿は皮膚・皮下組織が薄く,創傷治癒が遷延しやすい部位であるため,下腿裂傷の初療は慎重を要する.
●広範な組織欠損や骨折,深部組織の損傷が疑われる場合は,形成外科もしくは整形外科など専門医へのコンサルトが望ましい.
●土壌や水場での受傷は感染のリスクが高いため,丁寧に洗浄,処置を行い,抗菌薬の投与を行う.
●下腿は創傷治癒が遷延しやすい部位であるため,深くまで到達していた裂傷や,縫合後の緊張が強い場合は14日前後で抜糸を行うと安全である.

参考文献

1)安田 浩:その他の下腿創傷(潰瘍).治療91:341-345, 2009
2)島田賢一:四肢デグロービング損傷の治療.PEPARS 134:58-71, 2018
3)日本形成外科学会,他:形成外科診療ガイドライン3 2021年版.金原出版,2021
4)西 建剛,高木誠司:急性創傷 汚染創への対応.PEPARS 177:17-23, 2021
5)市岡 滋:創傷の洗浄・消毒・抗菌の概念とアップデート.PEPARS 129:23-31, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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