文献詳細
文献概要
増刊号 探求!マイナーエマージェンシー Ⅺ.マイナー外傷でのエマージェンシー
すねをぶつけてケガをしました—下腿裂傷の対応は慎重に
著者: 浦邊亮太朗1
所属機関: 1福井大学医学部附属病院形成外科
ページ範囲:P.286 - P.290
文献購入ページに移動●下腿は皮膚・皮下組織が薄く,創傷治癒が遷延しやすい部位であるため,下腿裂傷の初療は慎重を要する.
●広範な組織欠損や骨折,深部組織の損傷が疑われる場合は,形成外科もしくは整形外科など専門医へのコンサルトが望ましい.
●土壌や水場での受傷は感染のリスクが高いため,丁寧に洗浄,処置を行い,抗菌薬の投与を行う.
●下腿は創傷治癒が遷延しやすい部位であるため,深くまで到達していた裂傷や,縫合後の緊張が強い場合は14日前後で抜糸を行うと安全である.
参考文献
掲載誌情報